こんにちは、そらたねです。
私は、横浜で3年半喫茶店をやっていました。と言うと、先ほども保護者の方から「いいですね~、ステキ」と言われました。これまでも言われたことあります。「カフェ」ってなんだか憧れですよね。
でも、全然ステキな店ではありませんでした。
オープン当初、私はお菓子作りとか出来なかったので、コーヒーのお供にと、「カン〇リーマアム」大袋を買ってきて、ばらしてカゴに入れて、1個50円とかで売っていました。今でも室長から「全く訳の分からない店だった」と言われます。
フードメニューも、もう恥ずかしいけど、思い切って書きますね。普通に食パン買ってきて、あれこれ具材をお皿に乗せて、「自分でサンドしてねサンドイッチ」とか出してました。あくまでもオープン当初ですよ!
あ~、ホント、恥ずかしい。
「なぜこんなお料理もお菓子も出来ない私がお店をやったのか?」これも周りからかなり質問をされました。理由を考えてみると、私はメニューや味にはそこまでこだわりがなかったんです。(お客様にしてみれば、超メイワクな話ですが)
じゃあ「なぜカフェをやったのか?」
それは、カフェという居場所が好きだったから。OLをずっとやっていた私には、会社帰りによるカフェ(言うても、どこにでもある大手チェーンのやつです)が1日を振り返る場所だったからです。
私は30歳くらいから、とにかくあれこれと将来について考えている人間でした。
1日の仕事を終えて、カフェで自分の人生について「私、結婚できるのかな」とか「今のまま、この派遣OLやってて良いのかな?」「キャリアアップするにはどうしたら?」とかグルグル考えて不安になり、自己啓発本を読みあさり、そして安心するという(笑)。こんな繰り返し。
「自分を見つめ直す時間を過ごすための場所代」としてコーヒー代を払っていました。正直、スター〇ックスのコーヒーって、コーヒー自体は美味しくないと思っています。でも、場所代だから、良いんです、あれで。なくてはならない場所です。
カフェ開業で、私が一番やりたかったのは「居場所作り」だったんですね。
ここ「そらのたね」が「洋服を売ること」が目的でないのも、同様です。「居場所が作れれば嬉しいな」という思いです。
さあ、そんな味オンチな私が、オススメしても、なんの説得力もないのでしょうが(笑)、カフェオープンから、しばらくして縁があって仕入れをさせていただいたのが横浜市中区山元町にある豆工房さん。
ここのコーヒーは、自称コーヒー愛好家の室長(ダンナ)も大好きです。豆で購入してきて、挽いて飲みますが、大満足。
私も大好きです。だけど、私は店主のおじさんの人柄がとにかく好きなんです。こだわってるくせに、こだわってない風な。「コーヒーの淹れ方なんて、そこまで厳密じゃなくていいよ」と(笑)。
豆工房さんのコーヒーをここでおもてなしとして出したいな。更には、豆の販売もさせてもらいたいなと計画しています。お楽しみに!!