毎日にちょっとだけ豊かな時間を

そらたねの古本から、読書について考えた

こんにちは、そらたねです。ご無沙汰しております。ただひたすらにスイマセン。

今、ネット記事で古本屋さんの店主のお話を読んでいました。

「そらのたね」は古着を並べ、スタートしたお店ですが、途中から古本も加わりました。もともとダンナが読書好きで、我が家にあふれた本を並べ始めたのがキッカケ。

それだけでは寂しいので、寄付を募ったところ、児童書、文庫本、雑誌などが徐々に集まってきて、それでもスペースの都合でとても少ない。

「こんな品揃えじゃ売れないだろうな」と思っていたのですが、これが意外と何冊も購入してくれる方がいるんです。

どれでも100円で安いってのもあるだろうけど、図書館に行けばタダで読めるわけで。なぜなのかな?と疑問に感じていました。

どうやら、お客様がおっしゃるには「返却期限までに返さなくてはいけない」というのがちょっとプレッシャーだし、面倒とのこと。

店主の家は、母親がやや神経質なところがあり、図書館で借りた本を万が一汚してしまったらという心配から、本は買うものでした。なので、借りるより買うっていうのは、ちょっと共感できます。

まあ、買うにしても借りるにしても、本を選んでいる時っていいです。

あれやこれやとパラパラみている時間も読書に付随する良い時間。

先日、そらのたねの本棚の前で常連さん(本が大好きな方)が椅子に座って本を読まれていました。「ごゆっくり」と声掛けをして、店主はお店を出たのですが、その方、その後、一冊読み切ったそうです。

嬉しい。

私は本棚の前の、あの空間がとても好きです。天気が良い日にはポカポカして、柱にちょっと寄っかかれて。椅子を設置したことを我ながらよく思いついたとニヤついています。

本を読むっていうのは、ある程度の時間的余裕がないとなかなか出来ない。隙間時間で読める本もあるにはあるけど、やっぱりのめり込んで読むのが、読書ならではの良い時間です。

「読むのを止められない」っていう感じ。

一時期、実用書ばかり読んでいて、「物語を読んでいる暇がない」って時期がありましたが、今、あらためて「読むのを止められない」ってくらい物語にハマりたくなりました。

久々に物語に手を出そうと思います。

これからも、古本がぐるぐる回るよう、皆さん、是非ご自宅に本が余っていたら、寄付お願いいたします!

お客様がどんな本を読んでいるのかを知るのも、古本を扱っている楽しみでもあります。「知られるのは嫌だわ」という方は、本棚にコッソリ並べて行って下さいね。

本が読める時間を、私たちがもっと当たり前に持てるように。身近に本があるように。そんなことがうちのお店で出来たら嬉しいなと思っています。